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「力をぬいて」への想い

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「力をぬいて」への想い

「力をぬいて」への想い

2022/02/16

「力をぬいて」

 

ヨガの最中に言われたこと、ありますか?

 

私も結構使います。でも口癖なわけではありません。

本当に力を抜いたらいいのになという時にしか使いません。

だから結構使います。ほぼほぼ力を抜いたほうがいいからです。

常に力をぬいて緩めるだけ緩んだ方が、身体にとっても心にとっても

自分にとっても周りにとってもいいことづくしです。

 

 

ただ、力をぬいてと言われても、どうやれば力がぬけるのか分からないし、

今、力が入っているのか抜けているのかも分からないということもよく聞きます。

 

そうですよね。

「力を入れて」と言うのは分かりやすい。

「今、ここの力入ってる」と意識しやすいし、なんか頑張ってると感じることができます。

頑張ってる感ですね。

 

「力を抜いて」は、意識をすると力が入るからかえって抜けないし、頑張ってる感がないし、体を使っていない、怠けているような気持ちになる。。。「これで本当に筋力つくの?」という感じでしょうか。それと力を抜くとポーズが保てないという気持ちもあるかと思います。

 

この上の6行の文章、、、いったいどこから湧き上がってくる感情なのでしょう?

 

・・・そう!感情なのです。

 

もっと言うと、頭で考えながら動くことによって起こる感情(心)です。

 

 

頭というのは、情報や過去の記憶からくる固定概念や思い込み、それによって培われた思考といったところでしょうか。。。

 

身体のことは身体に聞いてみないとわかりません。

身体からのSOSサインは凝りや痛みや違和感となってあらわれます。

凝りや痛みが出てくるということは、たとえ大したことない、我慢できると思っている程度であっても、身体にとっては相当我慢して我慢して、もう爆発寸前というサインです。

「もうケガしますよ。」というサインです。

 

 

身体は健気です。

頭で考えたこと、脳や心から指令が出たことをその通りに実現しようと寄せてきます。

それがたとえ不具合なことがあっても、「こうありたい」「こうでなければならない」「こうあるべき」という気持ちや思考に身体が合わせようとしてくれます。

その結果が、今の自分の身体です。

 

身体を見れば、今までどのような思考で、どのような動きをしてきたのかがわかります。

 

 

現に私も、3年前に腰のヘルニアになりました。

けど3年前に何かをきっかけに発症しただけで、原因ははるか遠い過去に遡ります。

 

 

自分が生まれて、自我が芽生えてから、今までの自分の思考、食べ物、性格、勝手な思い込みによる理想の姿勢や無意識に自分が楽だと思う姿勢を繰り返し行い、頭と心に身体を合わせようとしたことによるものです。それって必要ないよね。もっと自分を大事にしよう。

 

 

そこから、私の本格的なヨガ的生き方が始まったように思います。

 

 

今まで20年以上ヨガをしてきて、長年中途半端にやってきたからこそ起こる、「これが良い、心地いいから伸ばせるだけ伸ばす、おしりをキュッとしめたらヒップが上がる、おなかの力を入れたらおなかが出なくなる、くびれる」・・・などの間違った情報からくる勘違い。思い込み。「きれいな姿勢を保ちたい」と思う反り腰。などなど。笑

 

ほかにもいっぱいありますが、そんなことによる自分の固定概念を一つ一つ見つめて認めて、手放していきました。

そうしてたどり着いた「あ~納得!そりゃヘルニアになるわ」苦笑。

 

 

そのことが分かれば、治るのは早いです。

 

私の場合、ヘルニアが治るというより、体の使い方を変えて、痛みがある=緊張をしている部分の力を抜くだけで患部に圧がかからなくなり、痛みがなくなっている状態です。

 

姿勢を意識するだけで、痛みは消えます。

あとは日々変わる自分と向き合うだけです。

 

痛みがなくなるだけで、心からの幸せを感じられました。

心と身体は繋がっているんだなと、ヨガの経験を持って思い出しました。

 

そして、痛みや病気は宝物であると、身をもって経験しました。

 

痛い人の痛み、気持ちを知りました。

痛くないときの日常がどれだけ幸せなものかに気づくことができました。

 

そして、やりたいことをやろうと心から思いました。

 

それからというもの、身体も心もどんどん緩み、自分や人に対しての許容範囲は以前より広がったように感じます。苦手だった後屈が好きになり、ポーズも痛みなくできたり、痛んだらやめたりと身体に寄り添うことで、心の安定と、ずっとつかなかった筋肉が手に入りました。

 

ヨガは力を入れて筋肉を鍛えるということはまずないです。

 

力をぬいて、今行っているポーズに必要な筋肉だけを使うことで、今の自分の身体が喜ぶことに心を寄せていきます。自分が頑張ることはなく、ポジションを決めつけることなく、身体が教えてくれることを感じ取ります。

すると「あ、鍛えたかったところがプルプルしてきた!」「しんどいけど楽!」

 

そうなんです。

 

力を抜くということは、怠けることではないのです。しんどいんです。

普段使っていない怠けていた筋肉を使うので、しんどい。

 

だからこそ、無意識に自分が頑張れるところで頑張ろうとします。

 

腹筋で上に上がりたいから肩と首を使う。

肩と首を緩めたら、上にあがれない。。。それが今の自分の筋力です。

それを身体が教えてくれています。

 

だったら上がらなくてもいい。それでも十分腹筋に効きます。

いや、そのほうが効きます。

上がりたいという気持ちで身体を酷使しないでくださいね。

 

 

だからヨガは、一人一人の今の完成形が違うんです。むしろ違って当然。

 

奥が深いんです。簡単にはわかりにくいのです。

 

簡単には分かりえない、そんなヨガを心から楽しみながら、ずっと続けていくことになりそうです。

 

 

道はまだまだ続く・・・

 

 

長文を読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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