カトウについて②
2022/08/23
カトちゃんの家ネコ生活が始まってから現在で2ヶ月半が過ぎました。
はじめの頃は外に出たいオーラが半端なく、毎晩の悲しげな激しく長い夜鳴きと、夜中、ドア前のクッションフロアを引き剥がし、噛みちぎるという…床を掘ったら外に出られるかもという、ショーシャンク的な行動なのか…ちなみに床はコンクリートなので、カトちゃんの努力も報われる事もなく日々過ぎ去っておりました。
こちらとしても、カトちゃんが外に出られる方法を考えながら、いろいろと試してみました。
リードをつけて散歩ができないものか?
ネコ仲間でもある友人からハーネスという、犬の散歩とかに使われている胴体もしっかり包まれたお洋服のようなお散歩グッズと長くのばせるリードをお借りして、カトちゃんに付けてみることにしました。
友人が親身になってくれて、今回も相談するとすぐに援助の手を差し伸べてくださり本当に嬉しかったです^ ^
よし!早速、試してみよう!と、カトちゃんに装着を試みるも、いとも簡単に外されました。
1回目は私のつけ間違い(^^;)
前後ろが逆になっており、腕が通らず簡単に抜けられました。
暴れ回るカトちゃんに装着するのは難しかったので、まずはマリアで試して、気を取り直してもう一回。
それでも暴れ回りリードギリギリまで引っ張って脱着!!!
サイズが合わないのかな?と思い、絶対に外れないというハーネスを購入し、今度こそ!と装着してみたところ、1分もたたないうちに外してしまう!もはやハーネス脱着の天才かと思うぐらい(笑)
こっちが脱帽ですm(_ _)m
ちなみにマリアでハーネスを試した時は、何の違和感もなく装着しておりました(^^;)
つけられてむしろ喜んでいるかのようで、普段通り落ち着いておりました。
ネコによっても全然違います。
そもそもマリアはハーネスなしでもお散歩できます。
何もつけなくてもずっと近くにいてくれるので、そもそもいらないのです。
ハーネスが無理なら、外れない首輪よね!
という事で、ベルトのような首輪をピッタリとつけて外れないようにして、リードをつけて外に出てみました。
外に出ると、まぁ、カジキマグロばりにバッタンバッタンと全身で跳ねまわり、リードギリギリまでひっぱり、自由を求め頭から首輪を抜こうと必死な状態となり、もはや手がつけられないぐらい暴れ、これ以上やると首がちぎれそう!ヤバい!!と判断し、散歩は断念しました。
カトちゃんがカジキマグロ状態になっている最中にお散歩されている方が通りかかり、驚きと共に苦笑い。
そりゃ、そうですよね(^^;)
こんな自然溢れる山の中で。
ネコにリードだなんて…
なにやってんだ。
という苦笑い。
〝どうした、どうした!?〟
という感じでしょう。
私が通りかかってもそう思います。
不自然すぎる光景の中、外に出たいということはこういう事ではないんだよ…ということをカトちゃんが全身で表してくれておりました。
世の中には、リードをつけてお散歩されているネコちゃんもいらっしゃるかと思います。
ただ、カトちゃんには不向きなようです。
いや、カトちゃんはそのうち慣れるかもしれません。きっと慣れるのでしょう。
けれども、カトちゃんが慣れる前に自分の心が折れそうでした。
〝それが唯一の方法なら、ここで生きていくには、こうするしかない。〟
だから自分を律して調教する…
ほんとにそれでいいの?
いいわけない。
即答でした。
うちの場合は、です。
猫を飼うにあたり、人それぞれいろんな考え方があるし、それをどうこう言う気はまったくなく、いろいろな環境や状況の中で互いが幸せに生きているのであれば、オールOKだと思います。
うちの場合は、カトちゃんがリードでお散歩は、猫にとっても人にとっても互いに幸せ、オールOKとならないので避けたい。
暴れ回るカトちゃんを見てて強く思いました。
であるからには、他の選択肢としては、〝カトちゃんが自由に外で遊べる所にいく〟ということ。
それはこの家から出るということになります。
今と環境が変わらないところでお世話をしてくださる方がいらっしゃらないか、引き取ってくださる方を探してみようか…
カトちゃんにとってはそれが一番幸せかも。と思いました。
家族会議をしながら、カトちゃんを飼ってくださる方を見つけることをしながら、まだ自分たちができることはないかと考えてみました。
離れた場所でむやみやたらに外に出して帰って来なくなってもいけないし、でもうちに閉じ込めたままで、気が狂ってしまう可能性もあります。
そうこうしている間にも、夜中の叫び声はヒートアップするばかり。
このままでは私たちも睡眠障害になってしまいそうでした。
〝カトちゃんの気持ちを知りたい〟
そんなことを思っていた時、アニマルコミュニケーションというお仕事をしているという、高校、大学時代の同級生から連絡がありました。
彼女はマリアの回のブログを読んでくれて、マリアのことを心配して連絡してくれたのですが、今のタイムリーはまさにカトちゃんであります!
アニマルコミュニケーション!
動物のカウンセラーのようなものでしょうか。
そんな職業があるのかぁ…すごい!
これも何かのご縁だ♡しかも昔毎日のように遊んでいた友達だからこそ信頼できる。
オンラインのテレビ電話で繋がり、カトちゃんの今の状況を話し、サインを教えてくれました。
〝カトちゃんは、この場所が気に入っている。ただ外に出たいだけ〟
〝飼い主さんのことは大好き〟
もうその言葉だけで充分でした。
そうだろうと思っていたけど確信はなく、言ってほしかった言葉がスゥっと入ってきて、優しさに包まれた感覚でした。
彼女の姿と声、言葉にグッとくるものがあり、癒されておりました。
昔と全然変わらない。
15年も会っていない気がしない。
アニマルカウンセラーと聞くと、あまり知らない人だったら不信に思う事もあるかもしれませんが、私は全くそう思わなかったのです。
今まで、いろんなスピリチュアル系の方とも出会ってきましたが、こう言っては何ですが、胡散臭い人はすぐに分かる。
皆さんもそうかと思います。
彼女には最初からそんな気持ちを抱くことももちろんなく、正直、連絡をもらえた事がとても嬉しかったです。
アニマルコミュニケーションについて聞いていると、〝誰にでもできること。郁ちゃんにもできるよ。〟と。
『あ、ヨガと同じなんだな』
と思いました。
学生の頃、こんな話をしたことがなかったなぁ…
彼女の夢。
夢を語るということはないぐらい、私の日常の中に彼女は居ました。
終わった後のメールのやり取りの中で、彼女の想いを聞くことができました。
最近、犬やネコを飼っている人たちが増えてきて、動物の虐待や飼育放棄などされる方が増えてきたそうです。その手前で最悪な状況を防ぎたい…動物が噛んだり吠えたりするのは何かのサインであり、その理由が分かれば、人も動物も楽になれる。
そんな方法はないかと考えていたそうです。
人と動物が幸せに共存できる世界を。
とても共感できる想いでした。
〝動物が吠えたり、涙目でじーっと見つめてきて訴えているのは何らかのメッセージであり、関心を持ってずっと見ていると誰にでも分かること〟
確かにその通りだなぁとつくづく思います。
動物の気持ちを知るのに言葉はいらない。
だって、ちゃんと態度で表してくれている。エネルギーで繋がっているから。
人同士でもそうだなぁ。
余計な言葉はいらないことが、時にあります。黙っていてもその心情が伝わってくることがあります。
感度を高めていくと、自然とエネルギーを肌で感じるようになる。
そういうことか。
そんなサインを教えてくれて、いろんな気づきがありました。
〝今、自分たちにできることは全てやってみる〟
他の人にお願いするのはその後からでも遅くはない。
まずは、この建物の中でカトちゃんが気にいる場所を見つけて、そこの環境を整えよう!
少しでも外を感じられる場所…ありました!
そこを整えつつ、その一方でいろいろ考えたあげく、
〝もともと居た場所に一旦連れて行ってみよう!〟という話になりました。
そこは、カトちゃんのお母さんもいる場所で、そこだったら外にも出れるし、戻っても来れる。
はじめは午前中だけ。
それから少しずつ時間を延ばして。
週に2回ほどのペースで、連れて行き、また連れて帰るという生活。
お母さんのことは覚えていないだろうし、お母さんも覚えていないようで、威嚇されながらも、場所は覚えている様子。
そして、今回は1日過ごしてみよう!
ということになったその日。
〝カトウが居なくなった〟
という連絡をもらいました。
ちょうどカトちゃんが家ネコ生活を始めて1ヶ月経った頃でした。
今回はここまで。
としたかったのですが、今カトちゃんがいることを知っている方々もたくさんいらっしゃるので、あと少し^ ^綴ります。
そこから10日、カトウは帰ってきませんでした…
カトちゃんの10日間に渡る大冒険。
なんとなく、またお腹が空いたら帰ってくるだろう。と思っていました。
実は心配していなくて。
カトちゃんは帰ってくると信じていました。
10日間はちょっと長かったけど(^^;)
もう、どこかいい場所がみつかったかな^ ^
という感じでした。
それはそれでカトウの猫生なんだろうと感じました。
次回はカトちゃんの帰還と、その後の変化をお伝えいたします☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました^ ^♡