ヨガと運動の違い①
2022/03/06
『波打つ心を制御する事ができたなら、その人はヨガをしている』
ヨガは、穏やかな心を育むことです。
それは生き方に直結していて、日常の中で何をしている時もヨガをしている事になります。
なので、ヨガは運動ではないけれど、運動をヨガ的にすることは出来るということです。
では、ヨガ的とはどんなことなのでしょう?
いろんな要素がありますが、まずお伝えしたいのは、『今をありのままに感じること』です。
ヨガは、今現在に意識があります。
最近よくしている会話で、
『もうすぐ4月になるね!もう今年も3分の1が終わる〜』
いや待って。まだ3月に入ったばかり。
『まだ2ヶ月ちょっとしか経ってないよ。
今年のお正月が遠い昔のように感じない?』
『あ、そう言われればそうやね〜笑』
時間の感覚も、どこに意識が向いているかで変わります。
今をありのままに感じると、穏やかな時間と心が生まれます。
ヨガをしている時も、今のポーズを深めることなく、次のポーズのことを考えたりすることありませんか?
『今このポーズということは、次はこのポーズかな』
『次のポーズがキツいから今のうちに呼吸を整えておこう』
『この次で終わりかな?』などなど。
今に集中していないとき、ポーズが深まっていない時は、思考が働きはじめます。
今のポーズに余裕がある時は、『このポーズはどこに効いているんだろう?』『このポーズ長いな。まだ次にいかないのかな?』と考えたり。
余裕がない時は集中が切れて『早く終わりたい。』『次のポーズにいきたい』『このポーズはキツいから無理』など、心がざわついたり。
そんな時、必ず次のポーズへの動作が早まります。無理をすると怪我にも繋がります。
今のポーズに集中するということは、楽な呼吸で、身体を締めつけることなく、力を抜いてもポーズをいつまででも保持できる状態でいること。
そうすると、自然と雑念が消え、どこに効いているのか、どのポジションが今の自分にとって心地よいのか、自然なのかを身体がおしえてくれます。
結果、呼吸の深まりを感じ、姿勢が整い、鍛えたいところが鍛えられ、柔軟な身体になり、ポーズの最中で自然と微笑みが溢れてきます。
そして身体と共に心も穏やかになっていきます。
決して息を止めて歯を食いしばり、身体のどこかに力みが入っていたり、顔をクシャクシャにして行うことはありません。
今まで使っていなかった筋肉がプルプルすることはありますが、それは生まれたての子鹿が立ち上がる時のように、必要な過程でもあります。
それを止めようとしてギュッと余計な力を入れることも怪我に繋がりますので、自然のありのままの姿を感じて、『あ、今、私の身体がプルプルしてる』『今、必要なのはこの力なのね』と身体からのメッセージを受け取ってください。
それがヨガの過程であり、ヨガは過程を大切にしています。
結果は後からついてくる。
自分でこうなりたいと思わなくても、今をありのままに感じていると、気がついたら『なりたい姿に今、なっている。』という感じです。
それって、仕事でも、家事でも、子育てでも、習い事でも、運動でも、勉強でも、全てのことに繋がることだと思っています。
ヨガは繋がりを意味します。
今をありのままに感じ、自分自身を繋ぐことで、本来の生き方を思い出し、自分と周りを繋いでいく…そんな調和がヨガ的なのです。
次回は、ヨガと運動の違い②『自分で自分をコントロールできる?』です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♡